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はじめに:このシステムの「役割と思想」

電気ボックスとの役割分担、なぜ「代替」ではなく「前さばき」なのか——常務にも一目で伝わる説明書です。

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① このシステムは何をするもの?

公共工事の内訳書(工事項目・仕様・数量が入ったリスト)を読み込むと、材料マスタと自動で照合し、 電工費・材料費・諸経費・粗利まで計算して見積ドラフトを作るツールです。

② 3ステップで見積ドラフト

1

内訳書を読み込む

「デモを試す」画面で、内訳書のCSV/Excelを枠の中へドラッグ&ドロップ、またはクリックして選択します。 列は「工事項目/名称/規格/数量/単位」。列名が多少違っても(品名・摘要・仕様など)自動で読み替えます。 まずは「サンプル内訳書(18行)で試す」ボタンから始めるのがおすすめです。
2

照合結果を確認し、要確認を片づける

自動で決まった行はそのまま並びます。迷った行は上部の「要確認」に、 似ている候補付きで表示されます。プルダウンから正しい材料を選んで「✓ この材料で確定」を押すと、 その場で見積が再計算され、上部の進捗バーが伸びます。「例外だけ人・定型はAI」の考え方です。
3

Excelで出力する

画面右上の「⬇ Excelで出力」で、見積内訳・総括・要確認・電気ボックス貼付用・計算条件の 5シートを書き出します。ファイル名には日時が入るので、案件ごとに管理しやすくなっています。

③ 照合の4段階

入札用途なので、迷ったら自動確定せず人に回します
段階やり方具体例
①完全一致表記がそのまま一致する「CVケーブル 8sq×3C」→ そのまま
②正規化一致全角/半角・記号・言い換えを揃えて一致「VVF」→VVF、「ねじ無し」→ねじなし
③構造一致太さ・型式などの規格で特定「600Vビニル絶縁ケーブル」→ VVF
④あいまい一致似ている度合いで判定(8割以上のみ自動・目視推奨)「中形四角」→「中形四角54mm」
要確認決めきれない行。候補付きで人が判断インターホン設備(下請)など

黄色のバッジ(④あいまい一致)は「自動で入れたけれど、念のため目で見てほしい」という合図です。 内訳の表で黄色くハイライトされるので、そこだけ確認すれば十分です。

④ 計算のしくみ

⑤ 用語集

はじめての方向けに、かんたんに
内訳書(うちわけしょ)
設計書に付く「工事項目・仕様・数量・単位」のリスト。このシステムの入り口になる表です。
部掛(ぶがかり)
材料1単位あたりに必要な人工(にんく)。例:あるケーブルは1mあたり0.112人工。数量に掛けて工数を出します。
人工(にんく)
職人1人が1日働く量の単位。工数×公共労務単価で労務費(電工費)になります。
公共労務単価
公共工事で定められた1人日あたりの労務費。北海道・電工の2026年度は29,100円。
A材 / B材
A材=機器類(盤・照明器具など)。B材=電線・消耗品(ケーブル・電線管・ボックスなど)。
弱電 / 自家発
弱電=電話・TV・呼出設備など(下請の見積をそのまま計上)。自家発=自家発電設備(専門業者)。
掛率(かけりつ)
仕入価格に掛けて見積の材料単価を出す倍率。例:仕入 × 1.25。
粗利(あらり)
見積金額から原価を引いた利益分。原則20%を確保する想定です。
電気ボックス
現在お使いの見積積算ソフト(ヒューストン・ソフト Ver.15)。このシステムは置き換えず、Excelで連携します。

⑥ よくある質問

今の電気ボックスは使えなくなりますか?
いいえ。電気ボックスはそのままお使いいただきます。このシステムは前段の入力を自動化し、 できたドラフトをExcelで電気ボックスに取り込むだけです。最終調整・提出はこれまで通りです。
入力した仕入価格や内訳書は、どこかに送られますか?
送られません。照合も計算もすべてこのブラウザの中だけで行います。 内訳書ファイルがサーバーにアップロードされることはありません。照合・計算・Excel出力に必要な部品も 本サイト内に同梱しているため、外部のサーバーへ内容が送られることはありません (画面の書体のみ、通信環境により見た目が変わる場合があります)。
自動で入った行は、そのまま信じて大丈夫ですか?
緑・青・紫のバッジ(完全/正規化/構造一致)は確度が高い行です。黄色(あいまい一致)は 「念のため目視を」という合図なので、その行だけ確認してください。判断に迷う行は自動確定せず「要確認」に回しています。
要確認に出た「インターホン設備」などは、どうすれば?
弱電・自家発など下請に出す工事は、マスタに材料がないため要確認になります。 実運用では下請見積の金額をそのまま1行として計上します。デモでは「候補なし」と表示され、別途計上の対象であることがわかります。
見積方式の「材料×1.25」と「原価÷0.8」は何が違う?
利益の乗せ方が違います。「材料×1.25」は材料にだけ掛率を乗せる方式、「原価÷0.8」は 労務費も含む原価全体から粗利20%を確保する方式です。どちらが御社の実運用かを確認するため、両方の金額を併記しています。
数量が「一式」の行はどうなりますか?
「一式」「1式」は数量1として扱います。読み取れない表記のときは要確認に回し、その場で数量を入力して確定できます。
実際の案件では、この精度が出ますか?
デモはサンプルデータです。実運用では電気ボックスの5万行マスタと過去の見積・原価表で 掛率・粗利の計算方法を検証し、精度を確定させます。まず「効果が出る一点」から小さく育てていきます。

⑦ 困ったときは

症状対処
「必要な列が見つかりません」と出る内訳書に「名称」と「数量」に相当する列があるか確認してください。列名は品名・摘要・員数などでも自動認識します。
文字が □ や ? に化けるCSVを「UTF-8」または「Shift-JIS」で保存し直してください。Excel(.xlsx)ならそのまま読めます。
要確認が多いデモのマスタは37品目のサンプルのためです。実運用の5万行マスタに差し替えると大きく減ります。
金額を後から直したい手動確定した行は「戻す」で要確認に戻し、選び直せます。方式の切替は入力画面の「🔀 方式を切替」で。

⑧ 安全性について

照合も計算も、すべてこのブラウザの中だけで行います。内訳書や仕入価格などの情報を、外部のサーバーへ送信することはありません。 本番では、電気ボックスの5万行マスタと過去の見積・原価表で計算方法を検証し、精度を確定させていきます。

準備はできました。触ってみましょう。

サンプルなら1分。内訳書を入れたら見積ドラフトが出てくる感覚を、まず体験してください。

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